口の渇き・味覚低下について

口の渇き(口腔乾燥症)

唾液の分泌が低下して口が異常に乾いた状態のことを言い、"ドライマウス"とも呼ばれます。シェ―グレン症候群の一症状のこともあります。

症状
軽度では主に口の中のネバネバ感、ヒリヒリ感が生じ、虫歯が発生し、歯垢を増加させ、口臭も強くなります。重度になると、唾液分泌量が低下し、口腔内の乾きが進行し、強い口臭、舌表面のひび割れ、痛みによる摂食障害、会話しづらいなどの障害も現れます。場合によっては、不眠をきたすこともあります。
検査
唾液量チェック、血液検査、X線検査などが行われます。
治療
生活指導や対症療法が中心となります。保湿性薬剤、保湿力の高い洗口液、保湿ジェル、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピースなどを症状に応じて用います。積極的に水分を補給するようにするのも有効です。

味覚低下(味覚障害)

味覚が低下したり、味がわからなくなったり、本来の味とは違った妙な味に感じたりする障害のことを「味覚障害」と言います。
高血圧の薬、抗生剤、その他、各種の薬の長期使用によって生じる薬剤性の味覚障害がよくみられます(薬剤性味覚障害)。

症状
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚が低下したり、何を食べても味を感じなくなったりすることもあります。また、口の中に何も無いのに塩味や苦味を感じたり、何を食べてもまずく感じたりすることもあります。
検査
症状に応じて、問診、味覚検査、血液検査などが行われます。
治療
血液中の亜鉛の不足により、舌の表面にある味を感じる細胞(味蕾)の新陳代謝が十分に行われなくなるために起こるケースもしばしばですが、その場合は亜鉛を補給する治療を行います。舌にカビが生えていて、痛みを伴ったりする味覚障害も稀に見られ、そうした場合は、カビを除去する治療を行います。

味覚障害を招く主な疾患

口の中の異常としては舌炎や口腔乾燥症(ドライマウス)など、味覚障害を招く疾患には、貧血や消化器疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患、甲状腺疾患などがあり、味覚を伝達する神経経路が異常をきたすことで味覚障害を起こす疾患には、顔面神経麻痺や脳梗塞・脳出血、聴神経腫瘍、糖尿病などがあります。
こうした疾患によって二次的に味覚障害が起こっている場合には、それぞれ原因疾患の治療が必要になります。